【お客様のプロフィール】

施設名:デイサービスセンターポプラ東山(WEBサイト
利用者数:70〜100名
目的・用途:手拭き
ロール紙の種類:薄手タイプ(DTR-65)
カットの長さ:18cm・24cm
水量:2〜3
使用台数:1台

(インタビュー実施:2021年2月)

今回ご紹介するのは、デイサービスセンターポプラ東山様の導入事例です。当施設様は豊かな自然に囲まれた立地で、敷地内にある大きな畑で採れた野菜を料理に使って、施設利用者の皆さんに提供されています。

また、レクリエーション活動に力を入れており、書道・工作・手芸だけでなく、棒サッカー」というアクティブなスポーツにも取り組まれています。

そして今回は、現場管理者の中村様(仮名)より、働き方や業務への取り組み方がどう変わったか、プールスを導入して良かった点についてお話を伺いました。

棒サッカーの様子

以前は、毎朝30分早く出勤して準備していました。

ーープールスの導入を検討された理由はなんですか?

管理者 中村様:プールスの導入を検討した理由は、現場職員たちの残業時間を減らすためです。

現場の職員たちは毎日、様々な作業に追われています。たとえば、朝は利用者さんのお迎えや、受け入れ準備。お昼にはランチの準備・片付け、午後はレクリエーションの準備や進行等。近年では、感染症対策のための清掃作業もさらに加わりました。

そのため、おしぼりの準備は、勤務時間外にするしかありませんでした。担当の職員は、毎朝30分早く出勤して、布おしぼりの準備(タオルを濡らしてウォーマーに入れる作業)をしてくれてましたが、一部の職員からは不満の声も出るようになっていました。

新型コロナ対策で、現場の負担はさらに増えていた。

ーー毎日どのぐらいのおしぼりを準備していたんですか?

管理者 中村様:当施設では、1日約70~80枚のおしぼりを使います。毎朝、利用者さんが来館される前の30分間でタオルを水で濡らし、巻いたタオルをウォーマーに入れる作業を終わらせます。さらに、準備作業で使った洗面台は、日中に利用者さんがうがい・手洗いに使うため入念に清掃を行う必要があります。新型コロナウイルスの影響で感染症対策にも力を入れていたので、現場の負担は増えていたと思います。

他にも、利用者さんにおしぼりを出す際に、タオルウォーマーの中でおしぼりが乾いていることがあり、再度お湯で濡らす手間もありました。

ーー使用済みのおしぼりは、どうされていましたか?

管理者 中村様:毎日、昼食後に併設の特別養護老人ホームで、まとめて洗濯してもらっていました。当施設に直接の負担はありませんでしたが、時間にすると洗濯・乾燥作業に約90分はかかっていたと思います。

施設全体でみれば、1日に2時間以上をおしぼりの準備・片付けに費やしていたことになります。この時間の削減と、新型コロナウイルスへの感染リスクを軽減するため、できるだけ早く使い捨てタイプに切り替えたいと考えていました。

【プールス導入前に抱えていた問題】

問題①職員にかかる負担問題②業務の非効率性問題③コロナウイルス感染対策
おしぼり準備のため、毎朝30分早く出勤する必要があった。タオルウォーマーの中でおしぼりが乾いてしまい、再度お湯で濡らす必要があった。施設内で繰り返し洗濯して使っているおしぼりへのコロナウイルス感染の不安もあった。

毎朝のおしぼり準備が楽になり、現場に笑顔が増えた。

ーープールス導入の決め手は何ですか?

管理者 中村様:1番の決め手は、おしぼりの準備・片付けの時間が大幅に減ったことです。毎朝の30分の準備がなくなり、職員の不満も解消され、気持ち的にも、業務的にも余裕ができたように思います。

管理者の立場としても、定時前の早めの出勤をお願いする必要がなくなり、気持ち的に楽になりました。また、利用者さんの対応をしながら、合間を見計らってバタバタとおしぼりを準備したりしていたのが、今ではボタンを1回プッシュするだけで、新品のおしぼりが出てきます。

また、使用後は可燃ゴミとして捨てられるため、繰り返し使うことによる衛生リスクを心配しなくても良いという点が、プールスを導入する後押しになりました。

食堂の入り口付近に用意した台に設置

ーー「布」から「紙」へ切り替えの際、現場からの反対はありませんでしたか?

管理者 中村様:当初、心配していた「薄い」「布おしぼりに戻してほしい」などの不満の声は一切ありませんでした。以前まで使っていた布おしぼりに比べ、厚み・拭き応えの面で多少不安はありましたが、お手拭きとして問題なく使えています。

顔や口もと拭きに、安心して使ってもらえる。

ーー利用者さんからの反応はどうですか?

管理者 中村様:昼食時に、食事と一緒にお盆に載せて利用者さんに提供していますが、皆さんしっかりと手を拭いていただいています。中には、「こんな時期だし、こっち(使い捨て)の方がいいよね。」「気持ちよく拭けるね。」と言ってくださったり、顔を拭かれている利用者さんもいらっしゃいますね。

衛生面に関しては、職員・利用者さん共に毎回新品のおしぼりで清潔だとしっかりと認識してもらっていて、利用者さんが手や顔を拭くところを職員も安心して見ていられます

それに、使用後は捨てるだけなので、口周りや食べこぼしを思いっきり拭けるのもいいところですね。

前向きな作業に費やせる時間が増えた。

施設で行われた夏祭りの様子

ーープールスを導入してみてどうでしたか?

管理者 中村様:プールスに切り替えたことで、より充実したサービスを提供することが可能になりました。

たとえば、朝のおしぼりの準備が間に合わなかった時に、利用者さんのお迎えの後に続きを行わなければならず、その間、放っておかれていると感じている様子の方もいらっしゃいました。

他の職員が対応できればよかったのですが、そもそもすべての職員がそれぞれの業務に手一杯の状態でしたので、お迎えから戻ってきた職員から残ったおしぼりを準備しないといけない状況だったんです。プールスを導入することで、利用者さんを待たせていた時間がなくなりました。

今までおしぼりの準備・片付けに費やしていた年間約730時間をセーブすることで時間に余裕ができ、利用者さんの脳トレの採点や、レクリエーションの準備にも当てることができるようになりました。プールスを設置して約4ヶ月が経ちますが、順調に使用できていて、同法人の他の施設にも紹介していきたいと考えております。

ーー最後に、今後取り組んでいきたい活動などあれば教えてください。

はい、プールス導入でできた時間を使って、今まで以上に人と人のつながりを意識した介護サービスを心がけていきたいと考えております。「人生100歳時代」といわれるようになった今、介護に求められる環境や体制も変わりつつあると感じます。

そこで、当施設では「”我慢”の老後から、”満足”の老後へ」をテーマに、利用者の皆様が、幸福感に満ちた素晴らしい老後を過ごせるような、充実したサービス体制の強化を図っていきたいと考えています。

ーーご協力ありがとうございました。