介護現場で勤務している時、清拭タオルを使うタイミングは多いですよね。入浴の代わりに身体を拭く、おむつ交換時に清潔保持のために使用するなど、用途は様々です。

この清拭タオルは使い方次第では、感染症などのリスクの原因になることがあります。
まずは清拭タオルについての正しい知識を身につけ、介護現場でのリスク減少につなげていきましょう。

その清拭タオル、使いまわしていませんか?

よくある使い回しパターン① 上半身用の清拭タオルの使い回し

清拭タオルは、施設によって扱い方は様々ですが、身体を拭く清拭タオルを「上用」、おむつ交換時に使用する清拭タオルを使い捨ての「下用」として活用しているケースがあります。

一見、理にかなっている使い方のように感じられますが、感染面で考えてみると、上用の清拭タオルは毎回洗濯しているとはいえ、実際には使いまわしていることになります。

インフルエンザは毎年のように猛威を振るいますが、上用の清拭タオルが原因で感染が広まってしまうというケーズも十分に考えられます。

よくある使い回しパターン② とっさに使用済みタオルを使ってしまう

また、介護現場は技術とスピードを求められますので、上用タオルを他の場所でとっさに使用してしまったというケースも少なくありません。

万が一、清拭後のタオルに出血がついてしまい、そのタオルで他の人の傷口などから病気が感染してしまったら、取り返しのつかない過失となってしまいます。

上用として使っている清拭タオルも、高齢者の皮膚は比較的薄く、少し力を入れるだけでも出血してしまう場合が多いです。

特に乾燥肌の場合は自分で掻いて出血しているケースも多く、そのまま清拭をおこなってしまうと感染リスクが非常に高くなります。いくら洗濯機を使用しているとはいえ、清拭タオルを使いまわすというのはおすすめできません。

使い捨ての清拭タオルに古い衣類?


介護施設により、下用のタオルの活用の仕方は一定ではありません。特に排せつ処理などで活用する際の下用タオルは、使い古した衣類をウエスの大きさにカットし、使い捨てとして利用しているケースがあります。

使い古しの衣類を使うデメリット1.ほつれ糸が残る

一見、使い古しの衣類をウエスとして再利用するというのは理にかなっているように感じられますが、素材によって効果はバラバラな上に、ほつれた糸などがそのまま陰部に残ってしまうケースもあり、あまり清潔とはいえません。

使い古しの衣類を使うデメリット2. 体を傷つけるリスク

また、ツルツルした素材だと上手く拭き取ることができない上に、強く擦りつけると陰部を傷つけてしまうリスクもあります。

衣類を切って準備をするというのは時間もかかる上、とっさに必要な時にすぐに準備できないという可能性も考えられます。使い古しの衣類をウエスとして活用する場合には、拭き掃除などで再利用するほうがリスクは低いかもしれません。

使い古しの衣類を使うデメリット3. 見ためが良くない

また、清拭タオルに使い古しの衣類を使うということは、周囲の目にも悪く映ります。
家族が面会に来所している時に使い古しのウエスで介助をしている姿を見せるということは、施設全体の信用にも関わってくるリスクがあります。

身体清拭も、排せつ介助も介護では大切な技術のひとつです。清拭タオルも清潔なものを活用し、常に安定したウエスを利用できるという安心感は、職員にも利用者さんにも優しいポイントといえます。

避けられない布おしぼりの問題点

布おしぼりは毎回交換できるという長所により、上記のような使いまわしのリスクを軽減できますが、その分避けられない欠点が存在します。

大きな特徴として、布おしぼりの場合、事前に職員が乾いた清拭タオルを濡らしておしぼりを作らなければならないという手間がかかります。

布おしぼりは、すぐに使える状態で届くわけではなく、職員が手作業でひとつひとつを作らなければなりません。常に業務に追われている職員にとって、非常に手間のかかる作業ともいえます。

そして、いざ布おしぼりが必要となった時に、おしぼりの在庫が無く、急いで布おしぼりをお湯で絞って即席で用意したという経験がある方もいることでしょう。

また、リサイクル方式で回収をしてくれるおしぼりの場合、回収に来てもらうまでの間、保管場所を確保しておくのも必要になります。何日間も同じ場所に保管するということは、衛生面においてはあまり良い状態で保管できているともいえません。

職員が頻繁に出入りする場所に保管していることがほとんどですので、職員が感染リスクを負う可能性もあります。

毎回使い捨てで活用できる自動おしぼり機のメリット

自動おしぼり機は、上記の問題点をすべて解決へと導いてくれます。

メリット① 準備の手間がなく、肌への負担が少ない。

自動おしぼり機は毎回使い捨てなので、再度洗濯をすることなどの手間もなく、感染リスクを最小限に抑えられます。

あらゆる場面ですぐに使用できる状態で手に取ることができるため、すぐに必要な時でもサッと用意して対応することができます。

そして除菌による利用者さんへの皮膚への負担も配慮し、安心して使用できるようになっていますので、あらゆる場面で使用でき、使い分ける必要もありません。

メリット②保管スペースを取らない

布おしぼりは業者が回収して洗濯し、再度使用するのに対し、一度で使い捨てできる自動おしぼり機は、余分な保管スペースを増やす必要がありません。

入所施設などでは、汚物室などが設置されていますが、あまり広いスペースを取っていない場所も多く、物の合間を縫って移動することが多々あります。

布おしぼりの乾いた状態での保管場所、使用済みの布おしぼりの保管場所、そしておむつなどの保管場所など、余裕がないほど山積みになっている問題を解消することができます
一度でサッと捨てることのできる自動おしぼり機は、省スペースにも一役買ってくれます。

メリット③ 職員のスタッフの負担を軽減

布おしぼりのように乾いた状態から水で絞って丸めるなどの準備をおこなう必要がなく、職員の負担軽減につながります。職員に余裕がないと、安定した介護ケアを継続することは難しくなります。

急いで布おしぼりを作り、急いで利用者さんの所まで移動するなどの手間をなくすことにより、安定した介護の提供が期待できます。


(ボタン1つで、清拭タオルの準備完了!)

メリット④ ムラもなく、清潔感を保つことができる


自動おしぼり機は見た目にも効果にもばらつきがなく、周囲の見た目にもまとまった清潔感を表現できます。

安定したケアを提供できるということは、家族への信頼や安心感へと繋ぐことができます。
「ここは介護道具にもしっかり力をいれているな」という好印象を受けてもらえることが期待できます。

また、実習生を受け入れている施設の場合、実際に本人が感じたことのデータを持ち帰ってくれますので、外部の目に見えない部分の評価にも繋がることにも期待が持てるでしょう。

まとめ

清拭タオルというものは、介護をおこなう技術の中で非常に重要な役割を担っています。

確かにコスト面で考えた場合、少しでも安く抑えたいという本音もわかりますが、常に使いまわしているものを使っていては、感染症のリスクを下げることもできませんし、職員の負担を減らすこともできません。

何よりも施設に対する評判が一番気にしておきたい部分でもありますし、軽視できないものです。

介護は1年365日安定した状態で利用者さんに提供し続けなければならないものです。
しかし介護職員も人間ですので、環境が整っていない場合には体力的にも精神的にも負担がかかってしまいます。

「まずは環境を整える」という点に照準を絞ることで、職員にも利用者さんにも負担が軽減される大きなポイントになるのではないでしょうか。清拭タオルが「使いたい時にすぐに使用できる」という安心感は本当に大切なものなのです。

そして、外部の人が施設を見学に訪れた際にも、自信を持ってさらなる介護技術に力を入れていることをアピールすることができるでしょう。

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