「薄くてすぐ破れる」「袋が安っぽい」――そんな紙おしぼりのイメージを変えたくて、厚手で高級感のある使い捨ておしぼりを探している方は多いと思います。
ところが、いざ通販サイトを見比べると「厚手タイプ」「厚めタイプ」という表記ばかりで、実際にどれくらい厚いのかが分かりません。実は、紙おしぼりの「厚手」には業界共通の基準がなく、販売サイトによって指している厚さがバラバラなのです。
このページでは、「厚手」表記の実態と、表記に頼らず厚さを数字で確かめる方法、厚手ならではの隠れコスト、そして月額の計算方法まで、高級感のある紙おしぼり選びで失敗しないためのポイントをまとめました。
「厚手」の紙おしぼりは、厚さの基準がバラバラ
まず知っておきたいのは、紙おしぼりの「厚手」に業界共通の定義はないということです。各社のサイトで公開されている情報を並べてみると、基準がそれぞれ違うことが分かります。
| 出典 | 「厚手」の目安(公開情報より) |
| 折兼ラボ(包装資材商社のメディア) | 高級タイプ 60〜80g/㎡ |
| パックタイムス(資材情報サイト) | 厚手 65〜70g/㎡、極厚 80g/㎡以上 |
| パックマーケット(資材通販サイト) | 一般的なタイプ 40〜50g/㎡(同サイトの厚手商品は 90g/㎡) |
| 日本ラインファースト(おしぼりメーカー) | レーヨン不織布 100g/㎡ |
| 日本エンドレス(レンタル業者) | 目付 70g |
ある会社で「厚手」とされる坪量が、別の会社では標準に近い扱いになっていることもあります。どれが正しい・間違っているという話ではなく、各社がそれぞれ自社の商品構成の中で「厚手」を名乗っているのが実態です。
サイズの「L」も統一されていない
サイズ表記も同じです。同じ「Lサイズ」でも、折兼のサイトでは幅261mm以上、パックタイムスでは平型185×300mm以上、レンタルおしぼりのクリアでは600×300mmと、指しているものが大きく異なります。
つまり、「厚手・Lサイズ」という表記だけでは、商品同士を比較できません。では、何を見て選べばよいのでしょうか。
発注前に確認したい3つの数字「坪量・実寸・入数」
表記に頼らずに紙おしぼりを比較するには、発注前に次の3つの数字を確認するのがおすすめです。
① 坪量(g/㎡) ― 厚さの共通のものさし
坪量とは、生地1平方メートルあたりの重さのことです。数字が大きいほど生地が厚く、ボリューム感が出ます。「厚めタイプ」と記載されていても販売サイトによって厚さがバラバラなため、迷ったときは坪量で比較することが重要です。目安は次のとおりです。
| 厚さ | 坪量 | 1本単価 |
| ① 薄めタイプ | 約35〜55g/㎡ | 約3.0〜8.0円 |
| ② 厚めタイプ | 約60〜80g/㎡ | 約8.0〜20.0円 |
| ③ 極厚タイプ | 約80〜120g/㎡ | 約15.0〜50.0円 |
※ 1本単価は、購入数量によっても変わります。
なお、坪量が記載されていない販売サイトも多くあります。記載がない場合は問い合わせるか、商品サンプルや小ロットで注文して使用感を確かめてみることが大切です。拭き心地は、素材や表面の加工方法などによっても変わってきます。
② 実寸(mm) ― 「大判」「L」ではなく数字で
サイズは「大判」「Lサイズ」といった表記ではなく、広げたときの縦×横の実寸(mm)で確認します。「手を拭くだけか」「顔や腕まで拭くのか」など、用途に合った大きさかどうかは実寸でしか判断できません。
また、紙おしぼりにはシート状にたたんだ平型と、ロール状に巻いた丸型があります。同じ生地でも形状によって見た目の印象や広げやすさが変わるので、あわせて確認しておきましょう。
③ 入数・最小ロット ― 1本単価は数量で変わる
紙おしぼりは、同じ商品でも購入数量によって1本あたりの単価が変わります。1袋◯本入り・1ケース◯袋という単位で販売されることが多く、最小ロットが数百本単位になる商品も珍しくありません。
単価だけを見るのではなく、「最低何本から買えるのか」「その本数を期限内に使い切れるのか」までセットで確認するのが失敗しないコツです(使い切れないとどうなるかは、後述の「隠れコスト」で説明します)。
そもそも高級感を感じる紙おしぼりとは?
高級ホテルや料亭で出てくるおしぼりを思い浮かべると分かるように、紙おしぼりの高級感の中心は「厚さ」と「サイズ」です。厚くて大判のおしぼりは、布おしぼりに近い、快適で贅沢な拭き心地になります。
・布おしぼりに近い感触で厚手のもの
・顔から腕までしっかり拭ける十分なサイズがあるもの
・アロマの香りが付いたもの
・しっかりと除菌されていて、清潔感があり安心して使えるもの
・パッケージも高級感のある袋に入っているもの、おしぼり置きが高級
・あったかい紙おしぼり
厚さとサイズの見きわめ方は前の章のとおりです。残りの要素は、次のように整理できます。
香り・デザイン・温かさ・除菌
香り: アロマの香りが付いた紙おしぼりは、エステやマッサージ店などリラックス感を演出したいお店に向いています。最近ではさまざまな香りの紙おしぼりが出てきています。
デザイン: 旅館などでは、パッケージや紙おしぼりの生地のデザインにこだわる方法もあります。
温かさ: 意外と印象を左右するのが、おしぼりの温度です。冬場に温かいおしぼりが出てくるだけで、お客様に与える印象は大きく変わります。保温庫・保温ボックスに入れる方法のほか、温かいおしぼりをその場で作れる自動おしぼり機を使う方法があります。
除菌: 衛生意識の高まりから、除菌仕様かどうかを気にするお客様も増えています。清潔で安心して使えることは、高級感の土台になる要素です。
厚手の紙おしぼりの「隠れコスト」
厚手の紙おしぼりで変わるのは、1本単価だけではありません。買ってから気づきやすい「隠れコスト」が4つあります。発注前にチェックしておきましょう。
① 保管スペース ― 厚いぶん、かさばる
生地が厚くなれば、同じ本数でもケースの体積は大きくなります。数ケースまとめ買いすると、バックヤードや倉庫のスペースを想像以上に取ります。置き場所を確保できるかは、発注前に確認しておきたいポイントです。
② 使用期限 ― 紙おしぼりは意外と「生もの」
あまり知られていませんが、紙おしぼりには使用期限(推奨期間)があります。時間がたつと水分が抜けて乾いてしまうためです。たとえばレンタル業者の日本エンドレスは商品ページで「常温・暗所で3〜4か月」という目安を示していますし、紙おしぼりクリールでも、お届けから約3ヶ月程度での使用を推奨しています。
安いからと大量にまとめ買いしても、期限内に使い切れなければ廃棄になり、かえって割高になります。
③ 最小ロットと在庫回転
厚手・高級タイプはケース単位での販売が中心で、最小ロットが数百本になることもあります(たとえば紙おしぼりクリールは最小800本・約9,350円から)。月の使用量に対してロットが大きすぎると、前述の使用期限とあわせて在庫リスクになります。「月に何本使うか」を先に把握しておくことが大切です(計算方法は後述します)。
④ 廃棄量・分別の手間
厚手になるほど、1本あたりのゴミの量も増えます。使用後のおしぼり本体に加えて、個包装のフィルムはプラゴミとしての分別が必要です。使用量の多い店舗・施設では、廃棄と分別の手間もコストの一部として考えておくとよいでしょう。
高級感のある厚手のおしぼりが効果的な業種

高級感のあるおしぼりが効果を発揮するのは、飲食店だけではありません。「費用に見合ったサービスが受けられているか」にお客様がシビアになる業種ほど、おしぼり1本の質が印象を左右します。
介護施設・有料老人ホーム
入居費用の高い施設ほど、日々の細かな備品の質が満足度に直結します。おしぼりは手拭きだけでなく、食事の前後やちょっとした汚れのケアなど使う場面が多く、使用量も多くなりがちな業種です。
高齢者の中には、生地が薄いと「広げるのが大変…」と感じる方もいます。手の力が弱くなった方には、厚めの生地で丸型タイプの紙おしぼりがサッと広げられてお勧めです。また、冷たいおしぼりより温かいおしぼりのほうが喜ばれる場面が多いのも、この業種の特徴です。
美容室・エステ・サロン
施術の前後に出すおしぼりは、お店の世界観づくりの一部です。アロマの香り付きや厚手・大判タイプなど、リラックス感を高める選び方が向いています。
自動車ディーラー
高級車を扱うショールームでは、商談時のおもてなしの質がそのままブランドイメージに重なります。飲み物と一緒に、厚手でしっかりしたおしぼりを添えるだけで印象が変わり、満足いただけるサービスは契約成功率のUPにもつながるのではないでしょうか。
パチンコ店・ゴルフ場
パチンコ店は常連のお客様に長時間くつろいでもらう業態、ゴルフ場はプレー後の汗を拭う場面があり、どちらもおしぼりの出番が多い業種です。使用量が多いぶん、後述の「月にいくらかかるか」の逆算が特に重要になります。
高級レストラン・料亭・ホテル
言うまでもなく、おしぼりの質が最もよく見られる業種です。客単価とお店の世界観に合わせて、厚さ・サイズ・香り・パッケージまでトータルで選ぶことになります。
どの業種にも共通するのは、「どこまでコストをかけて、どんな付加価値を演出したいか」を、お店やサービスのブランディングとして考える必要がある、ということです。
高級感のある厚手の紙おしぼりを通販で購入するといくら?
高級感のあるもの=一般的なランクのものよりもかなり高いといったイメージがあるかもしれません。コストのことも考えなくては経営は成り立ちませんので、実際の相場を見てみましょう。
・安い紙おしぼり 1枚@約2-7円ぐらい
・通常の紙おしぼり 1枚@約8-14円ぐらい
・高級紙おしぼり 1枚@約15〜40円ぐらい
もちろん購入するルートや数量によって価格は変わりますが、毎月使う量が少なければ差はわずかでも、たくさん使う店舗・施設ではこの差が大きく効いてきます。
席数から月額を逆算してみる
「月にいくらかかるか」は、次の式でおおよそ見積もることができます。
月間使用本数 = 席数 × 満席の回転数 × 営業日数
月額 = 月間使用本数 × 1本単価
たとえば20席の飲食店が1日2回転・月25日営業なら、20席 × 2回転 × 25日 = 月1,000本です。これに1本単価を掛けると、月額が見えてきます。
| 月間使用本数 | 通常タイプ(8〜14円) | 高級タイプ(15〜40円) |
| 月1,000本 (例: 20席×2回転×25日) | 月8,000〜14,000円 | 月15,000〜40,000円 |
| 月3,000本 (例: 40席×3回転×25日) | 月24,000〜42,000円 | 月45,000〜120,000円 |
高級な使い捨ておしぼりを使いたいけれど、この月額の差は大きい…という場合はどうしたらいいのでしょうか。実は、どこから仕入れるかでも単価は大きく変わります。
紙おしぼりの仕入れルートは5つ ― どこで買うかで単価が変わる
同じような紙おしぼりでも、どこから仕入れるかで1本あたりの単価も手間も変わります。主なルートは次の5つです。
| 仕入れルート | 特徴 | 向いているケース |
| ① 通販モール | 単品からすぐ買える。少量の購入では送料や小分けのコストが乗り、1本単価は高くなりがち | 急ぎの補充・お試し |
| ② 包装資材の商社・問屋 | ケース単位のまとめ買いで単価を抑えやすい。最小ロットは大きめ | 使用量が多く安定している店舗 |
| ③ メーカー・専門店の直販 | 坪量・サイズなどの商品情報が細かく、サンプル対応があることも | 質感を確かめてじっくり選びたい |
| ④ レンタル(貸しおしぼり) | 布おしぼり中心。回収・洗濯込みの契約制 | 布の質感を重視し、管理を任せたい |
| ⑤ 自社で作る(自動おしぼり機) | その場で必要な分だけ作る。厚さ・長さを自分で決められる | 使用量が多い・継続的に使う |
①の通販モールは手軽さが魅力ですが、毎月継続して使うものを単品・少量で買い続けると、送料や小分けのコストが積み重なっていきます。使用量が多いなら、②〜⑤のまとめ買いや「作る」側のルートを検討する価値があります。
そして⑤の「自社で作る」は、ここまで見てきた「厚手表記がバラバラ」問題と「隠れコスト」の両方に対する、もう一つの答えでもあります。
高級感のある紙おしぼりを気兼ねなく使うために
ここまでの内容を踏まえると、高級感のある紙おしぼりの選び方は、使い方によって2つに分かれます。
・まずは少量から試したい/月の使用量が少なめ
→ 坪量・実寸・入数を確認して、厚手の紙おしぼりを通販で購入
・使用量が多い/継続的に使う/厚さを自分で決めたい
→ 自動おしぼり機で「その場で作る」
少量なら ― 紙おしぼり クリール
通販で購入するなら、当サイトでは紙おしぼり「クリール(CLEAL)」をご提案しています。特許取得の三層構造に、サトウキビの搾りかす(バガス)を混ぜた生地で、ボリューム感のある拭き心地が特長の日本製(岐阜県・角田紙業製)の紙おしぼりです。
大判Lサイズは広げると約280×250mm、1本あたり11.7〜20.6円(購入数量により変動)です。国内の高級ホテルや旅館・料亭をはじめ、全国展開の珈琲チェーン店や海外のホテルでも採用されています。
使用量が多いなら ― 自動おしぼり機で「その場で作る」
「厚手表記がバラバラで選べない」「在庫や使用期限の管理が面倒」という悩みへのもう一つの答えが、自動おしぼり機です。
自動おしぼり機プールスは、ボタン1つで温かい紙おしぼりをその場で1本ずつ作れる日本製の機械です。長さは18・24・30・36・42cmの5段階(最大42cm)、専用ロール紙の厚さは3種類。「どの厚手を買うか」ではなく「どの厚さで作るか」を自分で決められます。

もっとも厚いロール紙を選んで42cmで作れば、まるで布おしぼりのような質感の、高級感のある分厚いおしぼりが手軽にできあがります。シーンに合わせて長さを変えれば、大きなサイズのおしぼりも即座に用意できます。ロール紙の種類など詳しくは専用ロール紙のページをご覧ください。はじめて検討される方は、自動おしぼり機とは?基本的な知識と選び方も参考になります。

また、必要なときに必要な本数だけその場で作るため、できあがった紙おしぼりを箱で抱えておく必要がありません。在庫は原反ロールの形になり、「まとめ買いしたのに期限内に使い切れない」という事態も起こりにくくなります。その利便性から、飲食店のほか、介護施設や病院、こども園・保育園などでも使われています。
「実際の厚さや質感を確かめてから決めたい」という方のために、無料お試しデモを行っています。デモ機・消耗品(ロール紙1本、除菌液100ml)・往復送料・お見積りまですべて0円(沖縄・離島を除く)で、お申し込みから8〜10営業日でお届けします。
「厚手」という表記に頼らず、坪量・実寸・入数の数字で確かめる。あるいは、厚さそのものを自分で決める。どちらの選び方でも、このページが高級感のある紙おしぼり選びの助けになれば幸いです。





