自動おしぼり機とは、ロール紙と除菌液を機械にセットし、ボタンを押すだけで簡単に温かい「除菌タオル」が使える便利な機械です。必要な時に必要なだけ、すぐに除菌おしぼりを作ることができるため、「おしぼりが足りなくなる」「保温庫が壊れた」「タオルを濡らして絞る手間」などの心配がありません。
最近では、感染症対策への関心も高まり、病院や介護施設、ホテル、ゴルフ場、飲食店などで、従来の布タオルから使い捨て(ディスポ)に切り替えるところも多くなってきました。それと合わせて、自動おしぼり機を取り扱いたいという業者も増えてきています。
ただ、まだまだ認知度は低く、実際にどのようなものかよくわからないという方も多いと思いますので、この生地では、「自動おしぼり機とは?」というテーマとして、基本的な知識からメリット・デメリット、メーカーによる違いや、業者を選ぶ際のポイントについてご紹介いたします。ぜひ、自動おしぼり機の導入検討の参考にしていただければ幸いです。
自動おしぼり機とはどんなもの?
「自動おしぼり機」とは、ボタン押してわずか数秒で「除菌された使い捨てタオル」を製造できる機械のことをを差します。仕組みは簡単で、ロール紙と除菌液をセットすると、機械が自動でおしぼりをカットし、除菌液で湿らせて、丸まった状態で出してくれます。
機種によっては、おしぼりの長さ、水分量、温度などが変更でき、またロール紙のバリュエーションも薄手、厚手、極厚などから用途・目的に合わせて選ぶことができます。
この手軽さから人手不足で悩まれている業界・業種で業務効率化ツールとしても注目されています。おしぼりの準備・片付けは意外と現場の負担が大きく、導入によって残業が減ったり、嫌な仕事をしなくて済んだというメリットもあります。
自動おしぼり機の導入方法
インターネットで「自動おしぼり機」と調べると、さまざまなタイプのものがあり、値段も約3万円〜30万円近くのものまで存在しますが、多くの場合、自動おしぼり機メーカーから本体をレンタルし、ロール紙と除菌液を都度注文する形が多いです。
長期的な目線で考えて、どうしてもコスト削減のために購入したい!という方は、デモ機などを試してから購入するようにしましょう。一度も試さずに購入することはオススメしません。(いきなり購入して後悔する人も少なくありません。)
自動おしぼり機の呼び名について
自動おしぼり機と聞くと、「おしぼり」という言葉から手拭きを想像されるかと思いますが、実際は医療・介護施設などで「おしり拭き」「顔拭き」「体拭き」「清掃用タオル」などとして使われています。
そのため、メーカーによっても呼び名も違い、たとえば、「おしぼり製造機」や「除菌タオルディスペンサー」「除菌タオル製造機」などといった名称で呼ばれることもあります。また、メーカーによっては「医療用」や「家庭用」と用途によって名前を変えているケースもあります。
自動おしぼり機のメリットとデメリット
自動おしぼり機は、すぐに除菌タオルを製造できて非常に便利ですが、もちろんデメリットは存在します。そこで、メリット・デメリットについてまとめましたので、自動おしぼり機があなたの職場に合っているかかどうかの参考にしてみてください。
自動おしぼり機のメリット
メリット① 衛生的
まず、いつも新品の除菌タオルが使えるため衛生面です。
汚れを気する必要がなく、使用後はそのまま捨てることができます。
メリット② 準備片付けの手間がラク
タオルを濡らして、絞って、ウォーマーに入れる。使用後は、重たいタオルを洗濯場まで持っていき、仕分けし、ハイターにつけて、洗濯し、乾燥させて、畳んで片付ける。これらの作業がなくなります。
メリット③ 無駄が減る
必要な長さのおしぼりを作成できるため、無駄が少なく、コストを抑えることができます。
メリット④ 省スペース
タオルを保管しておくスペースがなくなり、ロール紙はコンパクトなので保管スペースを取りません。
自動おしぼり機のデメリット
デメリット① AC電源が必要
機械のサイズは大きく、さらに電源もACコンセントが必要なため、基本的には固定位置において使います。停電のときのために、ポータブル電源などがあると便利です。
デメリット② 故障・エラーのリスク
機械のためエラーが起きることがあります。忙しい時に使えなくなるのはストレスに感じることも。
デメリット③ コストが上がることも
機械を購入するとなると、高額になるケースがあります。補助金などを利用したり、レンタルにすることで、コストを下げることが可能です。
業務用と家庭用の違いは?
自動おしぼり機には、さまざまなタイプがあり価格も違います。大容量のタイプとコンパクトタイプなど、似たような機械がたくさんあります。
いずれにしろ共通点としては、使い捨ておしぼりをボタン操作で製造できるという点です。ただし、同じ自動おしぼり機でも特徴が大きく異なる場合があるため、違いを知ったうえで、どのタイプが自分にあっているかを知ることが大事です。
ここでは、製造可能枚数や、機能の面などの違いから、どんな人にどんなものが向いているかをお伝えいたします。